第66章 千年血戦篇弍
「とはいっても、それとこれとは別。戦わないってことはできない。」
「だろうな。嬢ちゃんと戦ってもいいけどよ、倒すのには骨が折れそうだ。」
「過大評価だと思います」
「いいや、嬢ちゃんは陛下が最も危険視し、見つけ次第優先して倒せと命じている五人の特記戦力には及ばないが次に警戒すべき人物だと定めている。いわば『準特記戦力』だ。特記戦力、未知数の霊圧を保持する藍染惣右介と同じく崩玉を有している点、また霊子を扱うことに類まれなる才能を持っているがゆえに、鬼道や斬魄刀などの戦術において未知なる攻撃方法を仕掛けてくる恐れがある」
「そこまで過大評価されていて、特記戦力とやらに選ばれなかったのは何が原因があるのかな」
「さぁな?まぁ、俺は準特記戦力であろうと今は戦うつもりは無い。他を当たってくれ」
さてどうしたもんか
「もう話すことはねぇよ。散った散った」
「飛龍撃滅震天雷砲」
わずかの一瞬で鬼道を放った。
「……ッ、嘘だろ、ノーモーションでそんな技をうてんのか?ハハ、流石に致命的だな」
砂塵の中で、彼が左腕から血を流しながら立っていた
「ああ、その言葉。あなたがアスキンさん?」
「馬鹿でけぇ声のヤツが俺の事、噂していたっけか。」
「見ていたんですか?」
「霊圧だけ感じていた。あいつなんて嬢ちゃんの敵じゃなかっただろ」
「そんなことないですよ。」
「……骨が折れるが、まだ時間もありそうだ。別に今ここで殺すつもりはないけどよ、互いに身体を温めるくらいにはしようぜ。聖兵も声デカ野郎も、嬢ちゃんにとっては大した相手にはならなかっただろ?」
「そうですね。けど、貴方を倒すには"骨が折れそう"です」
「いいね、その判断。だったら他所行ってもいいんだぜ?」
「そうもいかないんですよね」
やりにくいけれど、やるしかない。
「花月!粉砕刀種!」
花の種を霧散させた。彼の体にも付着するだろう
「……霊子が取り込めなくなった」
彼が取り込む霊子は花の種の栄養になる。実質、攻撃を無効化できるはずだ。
「なるほどな、これは滅却師には致命的だ」
「仕組みは理解したんですね」
「この種は嬢ちゃんから独立したものか?」
「花月の花の種です。まぁそうですね、独立したものではありますが、私の霊力には基本的には反応しません。」
「なるほどねぇ。じゃあこの技は俺には相性が悪そうだ。」
