第66章 千年血戦篇弍
「どう?幻術の類?」
『幻術ではないですね。』
水月が対応できないとなると、マインドコントロールのようなものか。
「そしたら、上書きで幻術かけとこう。」
一般隊士が横たわった。
「天月ちゃんはこの程度では効かないか。」
「隊長、どうしてこんな酷いことを」
「上官として、貴方の尻拭いはしてあげる。」
彼女は眠らせて拘束しておこう。
「隊長!操られてませんか?」
「違う違う、天月ちゃんが操られてる!ぺぺってだれ?半裸のきも親父のこと?」
「ぺぺ様のことをそんな風に言わないでください。」
天月ちゃんと刀を合わせる。先日決闘を申し込まれたばかりでこんなに早く刀を交えるとは思っていなかった
「おうおうおう、上司と戦うのが嫌だったら逃げたらいいじゃないのっ!」
「たしかに、そうですね·····?」
「なんで不思議そうな顔するの、自我はあるみたいね」
「隊長の言う通り?余は操られてるのでしょうか?」
「多分?·····花月!」
花月の眠り薬で彼女を眠らせようと試みた。
「天月ちゃん私に勝てるのかって話!」
「勝てるも何も·····卍解!【妖々永夜】」
「やば」
彼女の卍解は厄介すぎるが、これはチャンス。上昇する天月ちゃんに向けて、斬魄刀ごと投げた。
「やけになるのは良くないですよ!」
「·····やばいな、ぼーっとしてきちゃった」
至る所で聞こえていた爆音が静かになる。攻撃が止んでいる証拠だ。
「余も修行をしてきたので、効力が上がっています。これで、ぺぺ様のお役に立てる!」
「確かにね。これは戦意削ぐには丁度いいな。·····風月よろしくね」
大きな風がやってきた。そして、至る所で悲鳴があがる。
「死神は殺さないよ、敵方だけ、風の刃で斬ってる。刃は、意思の無い刀。コントロールは出来ないけれど、だからこそ、貴方の卍解下にあっても、攻撃できる」
「コントロールができないのに、こんな的確に滅却師を斬っている?」
「私の斬魄刀、貴方より上空にある。狙いさえ定めて風の刃を発生させたら、その風の刃は一直線にその敵を追う。今、この一体の滅却師も死神も、動きが止まっている。こんな好機は無い。」
「風月はあまり大技がないって、仰っていましたが」
「そう、それは風月も嘆いていたけど。でも、風は自然界において恐れられているものでもあり、祝福されるものでもある。」
