第66章 千年血戦篇弍
「貴方達程度なら、片手間でやれるね」
私が進む先々の滅却師が倒れていく。花月の花びらの刀で殲滅しているのだ。
「千本桜みたいなものよね」
『刃の数は少ないけど応用効きます〜』
「ごめんごめん」
しかし、行く先々で死神は皆息絶えてしまっている。
「魄動!」
『12m先です!』
花月の誘導に従うと、死神が1人瓦礫の中に出来た空間にうずくまっていた。
「良かった!怪我はない?」
「は·····っ!やだ!くるなぁ!」
錯乱しているようだった、この状況じゃ無理もない。
「お兄さん、しっかりして。大丈夫?」
「ゾンビ·····じゃな、ない、?」
「見た感じは怪我はなさそう。良かった。」
「隊長·····?一番隊長?」
こういう時、どうしたらいいんだろうか。戦意喪失している人を後方にするほど今の護廷十三隊に余裕は無い。こんな彼でも戦って貰わなければならない。
「ここにいたら、瓦礫の下になってしまう。出ましょう。」
その刹那、複数の霊圧を感じたかと思えば、瓦礫が軋む音がした。花盾によって私たちは守られたがその霊圧に見知った者がいた。
「天月三席!」
「隊長!良かった、ご無事でしたか!」
他の隊の者たちも数名いた。
「天月ちゃん、持ち場から離れすぎじゃない?」
「こんな状況で持ち場とか言ってられませんよ。」
「確かにね。で、後ろのあなた達はどこの隊?この人もその中に入れてくれる?」
すると、天月ちゃんが私めがけて縛道を放った。
「おっと?天月ちゃん?この鎖条鎖縛はなんですか。」
「あれ?なんででしょうか。」
横目で見ると、瓦礫の下にいる死神は完全に戦意を喪失して怯えているだけだ。逃げろと言っても無理だろう。
「天月ちゃん?操られてる?」
天月ちゃんだけでなく、10人近くいるこの隊士たちは操られていそうだ。
「最後に会った滅却師ってどんな人?」
「えっと、半裸のおじさんでした」
「きも」
などと言っているが、攻撃してきている。普通の顔して、たわいも無い話をしているようだが、まさに今、攻撃してきている。
鎖条鎖縛に花月の種を植え付け霊力を吸収して無効化した。
「そのおじさん、倒したの?」
「倒せなかったんですよ」
「でも天月ちゃんは生きてるのね」
「生かして頂けたんです、ぺぺ様の愛の力です!」
大きくため息をはいた。そして、水月を呼ぶ。
