第66章 千年血戦篇弍
ここへ来るまでの間、隊士とすれ違った。皆、戦準備の為にいい緊張感を持っている。
「……みんなに助けられてばかりね」
「何言ってるんですか、私たちこそ隊長に助けられています。」
「よし、みんなに手土産でも渡すかな!」
「現世のおやつですかー!」
「2時間後に全隊員講堂へ集合。副隊長と天月ちゃん、美鈴ちゃん、石丸キリちゃんは鬼道鍛錬場に来てー」
揃った副隊長と、鬼道班の長と石丸キリちゃんに伊勢副隊長が作った鬼道を見せた。
「【白断結壁】このオレンジの壁は、滅却師の力を通さないらしい。」
私は花月を出した。花から霊力の塊が現れる
「それは返撃大華砲ですか?」
「そこら辺に漂っている滅却師の霊子を集めたの。これをこの鬼道に当ててみると……」
壁は滅却師の霊子を通すことはなかった。
「鬼道でこれが出来れば、我が家の秘術要らずですね!」
「キリちゃんのところの秘術と組み合わせて使えたらいいかな。彼らは霊子を吸収するから時間稼ぎにしかならないもの。」
「もしかして、隊員を集めたということはこれを習得させることが目的ですか?」
「そういうこと。鬼道班、隠密機動班、救護班については全員使えるようにする。ほかの班は班員の7割が扱えるようにするわ。」
彼らに手際よく教えること40分
「なんとか形にはなりましたね。」
「この鬼道、難しいよ〜!出来てしまえばいいけど、霊子の編み込みが難しい!」
「鬼道班の班長として、これを教授できるまでにしなければならないと思うと……骨が折れます。」
「しかし流石でございます。このような鬼道を数日のうちに開発してしまうとは。伊勢副隊長も隊長も霊力の扱いに長けていらっしゃるからでしょうね……長けている、とはいっても、隊長の場合は霊子一つ一つ掴んで動かすことを難しいと思っていらっしゃらないですね。私たちは急流下りの船の上で片足立ちをしたまま、糸を箸で掴んで、小さな針の穴に通すくらいのことですよ。」
「良い例え、美鈴六席のおっしゃる通りですよ。とはいえ、教え方もわかりやすいので、私達も扱えるようになりました」
「さて、使えるようになったなら、講堂に行きましょう」