第46章 白雪姫
苗字が視線を下げると桃井が怖い夢を見た子供のような表情をしており、どうしたのかと屈んで視線を合わせた
『どうしたのさつき?』
「一緒に寝てもいい?」
『いいけど…本当にどうした?』
「えー!オレも名前っちと寝たい!!」
『流石に無理。早く寝な』
「辛辣っスー!」
「リョータ振られてやんの」
『振るも何も中身20歳の男と寝れるか!』
自分の部屋へと入っていく男性陣を見送り、小さな布団を持ってきた桃井と昨日寝たソファに寝るため向かう
ソファが意外とデカく桃井が登れなかったためまた脇に手を入れて持ち上げて寝かせた
なぜ自分たちが登れないソファを持っているのか疑問に思うがこの家を用意したのは彼らではない。聞いてもわからないかと桃井と並ぶように自分も横になる
『どうしたの?何かあった?』
「私が心配しすぎなのかもしれないんだけどね?」
『うん?』
「名前ちゃんこの後毒りんご食べて1回死ななきゃいけないでしょ?
それで目が覚めなかったらどうしようって、不安になっちゃって」
『そっかあ、そうだよね』
もし自分が逆の立場でも同じことを心配していたかもしれないと、桃井の胸のあたりを小さい子を寝かしつけるように、安心できるように叩く
『大丈夫だよ。シナリオ通りに生き返るって』
「それならいいんだけど…」
『元の世界に戻ったらまた一緒に出掛けてくれる?』
「もちろん!2人で行きたいところ、まだあるんだ」
『じゃあそこ行かないとね』
そのまま話していると桃井の反応が鈍くなり、気が付けば寝息が聞こえてくる
巻き込んでしまって申し訳ないと思いながら彼女の頭を撫で、自分も目を瞑った