第46章 白雪姫
「今日魔女来なかったのか?」
「継母ですっくしゅ!」
『来なかった。そもそも最初は毒のついた櫛を持ってくるはずなんだけど』
「それ赤司っちも言ってたけどいらないんで!」
「確かに台本はいきなりりんごだったよねー…はー…お菓子食べたいなー…」
「いくらなんでもこの世界にお菓子はねーだろアツシ」
「はー…早く帰りたいなぁ…」
「まだ始まって2日目だけどね」
家事担当になっている苗字が片づけをしようと立ち上がると、高尾もご飯を食べ終えたのか足を使って皿を持って来てくれる
お皿を重ね片づけをしていると、手伝ってくれている桃井が「あ」と小さく声を上げ注目を浴びた
「そう言えば赤司君は?」
「王子だから出番まだですよね。まだ出てこないんじゃくっしゅ!ないんですか」
「黒ちんのくしゃみも慣れてきたねー」
「虹村さんもまだこの世界に現れていないのではないか?」
「真ちゃんの解釈で間違ってねーんじゃね?まーそもそもオレ本来居ねー存在だけど」
「それを言ったら虹村さんもいないよね?どこ行っちゃったんだろう」
「役が継母役なんじゃないっスかー」
「魔女の格好してくるってことか?ぴったりじゃねーか」
『虹村先輩が聞いたらヤキ入れられるよ灰崎』
まあでも言いたいことは分かる
確かに彼が1番毒りんごを持って来るのにふさわしいいと声に出さないが満場一致させたところで、帝光出身じゃないため忘れてかけていたがもう1名いない人物がいることに気が付く
『それを言うなら火神は?一緒に帝光まで来たんだよね?』
「火神君は…くしゅ!中学までアメリカにいたのであの不思議な世界ではいませんでした」
「いるなら鏡役でもやってんじゃねーの?」
「青峰っち寒いっス」
『伊月先輩がキタコレしそう』
「お菓子ならまだしもダジャレが好きとか意味わかんないよねー」
「好きなものは人それぞれだよ」
桃井の言う通りだと頷きながらお皿を下げて洗う
本当に小さい子を持ったようだと外が暗くなったところで寝ようとすると、誰かに服のすそを引っ張られる