第46章 白雪姫
「シナリオ通りやればいいんだろ、早くやれよ」
「名前さんの台詞も必要ですか?
住む場所も食べるものもなくて困ってるの。お願いここで住まわせてくれない?ですよ」
『住む場所も食べるものもなくて困ってるの
えー…お願い。ここに住まわせてくれない?』
「…なるほど。それならオレたちの家で過ごすといいのだよ」
「灰崎君」
「あーはいはい。居候なんてオレは反対だ」
「いーじゃないスか!ね!みんな!……青峰っちの番!」
「あーねみぃ…好きにすりゃいいんじゃねーの」
「はっくしゅ!っくしゅ!」
「私はいいよ!」
「…」
「おー今黒子2回くしゃみしたな」
「くしゃみが止まらなくて…」
彼らにとっては練習してきた台詞。絵本の通りの台詞ではなく赤司が考えた台本だが覚えていた
夏祭りから急に飛んできてしまった苗字だけが分からないため、読み込んでいた黒子が彼女に台詞を教える
「それじゃあよろしく小人さんたち。です」
『それじゃあよろしく小人さんたち』
「…こんなんでいいんスか?」
「とりあえず中入ってみる?」
「そうすっか」
先ほど同様自分の半分しかない彼らに連れられ家の中に入ると、無事に屋内に入ることが出来た
やはりシナリオ通りにやらなかったからかと納得するが、緑間の脳内にある台本とは違う展開に疑問が浮かぶ
「台本通りだと白雪姫は先に家の中に入っていたはずなのだよ」
「先に見つけてベッドで寝てたんですよね…くしゅん!」
「まー入れたんだしいいっしょーこの後なにすんのー」
「明日仕事に行くまで何もないのだよ」
『じゃあとりあえずご飯つく…キッチン小さ!!』
「ボクたちのサイズにあわせてあるみたいですね」
「そっちに大きいサイズのもあんぜ」
『あ、本当だ。じゃあそれで作ろうか』
「作るの手伝うっスよ!」
「私も手伝う!」
『あーさつきは座っててー疲れたでしょ』
桃井の脇に手を入れ持ち上げて、自分が座れそうもない小さい椅子に座らせる
ちょこんとした姿の彼女はなぜかキラキラした目で苗字のことを見ていた