第46章 白雪姫
今度はどこの世界にトリップしたのかと土で汚れた手を川で洗いながら彼女は考える
現実世界で最後に食べたりんご飴、森に一人の少女、なんとなく察しはついていた
『白雪姫…かな』
だが森の中で迷子になるなんて色んな展開であるものだ
もし予想と違っても戦うとか死ぬとかないものだといいなと考えていると、上空から声が聞こえてくる
「名前ちゃーん!」
『はーい!』
「お!名前ちゃん!」
『…その声、和成?』
「おう!なんかオレさっきまで劇見てたはずなんだけど目が覚めたら鳥になってんだよな」
『…劇?いや鳥になってたってどういうこと?』
鳥の高尾が下りてこようとしていたので、適当な太目の木の枝を見つけ彼の足場にする
目の前に来ると分かるがこれは鷹か鷲だろう。いや多分ホークアイを持っている彼だから鷹だろうと目の前にいる喋る動物を見ながら色んな疑問が浮かんで来るが口にするのを我慢していた
「つーか何で名前ちゃん小さくなってんの?」
『あたしが聞きたい。っていうかここどこ?』
「白雪姫の世界じゃね?さっきまでやってたし?」
『…さっき?やってたの夏祭りじゃなくて?』
「え!?本物の名前ちゃん!?」
『偽物もいるの?!藍色ってこと?!』
「いやそれが違くてさー…」
鷹の姿の高尾が翼を使いながら身振り手振り説明を始める
夏祭りで苗字が藍色に入れ替わってしまい、約1ヶ月眠っていた本物を探していたこと
いざどこにいるのかが分かり帝光に向かったら中学時代に戻っており、苗字は当時のままだったこと
そして最後に苗字がりんご飴を食べて眠っていることから白雪姫だと推測し、帝光祭で白雪姫をやっているところまで高尾が説明した