第45章 帝光祭
教室を開けると既に小人の格好に着替えている紫原とメイクを施されている継母役の子、メイク担当の女の子が一緒にいた
本来なら既に終わっていなければいけない時間だが、現れた彼女の姿を見た継母にメイクを施していた女の子が笑顔を浮かべる
『ごめん!遅れた!』
「苗字さん!良かった急いで座って!」
「ミドちんが崎ちん連れて事情説明に行ってるー」
『ありがとう!紫原』
「他のみんなは着替えてきて!桃井さんは終わってからメイクしよ」
「うん。行ってくる!」
当初予定時間より遅いためバタバタの状況だがメイク担当の子が頑張ってくれた
それでも巻き返すことは難しい
更衣室に移動して桃井に後ろのファスナーを上げてもらい外に出ると、緑間と灰崎以外の小人と王子が待ち構えており、王子の格好をした赤司が緑間に電話をかける
「緑間そっちはどうだ」
「流石にもう始めないと無理なのだよ」
「何やってんだよ苗字!お前いなきゃ始まんねえだろ!」
『心配させてごめん緑間灰崎、大丈夫だから始めていいよ』
「だが」
『平気。けどやりたいことがあって、継母と狩人役の子と照明の人呼んで電話繋げてくれる?』
「すぐ終わるか?」
『もちろん』
「名前、走りながら説明できるかい?」
『うん。行こう』
赤司に手を差し出され、何も考えずその手を取った
ドレスのためか今度は速度を落として走ってくれたらしく、先ほどよりも息切れは少なく体育館の前に辿り着く
ステージとは真反対の入口に立ち、小人達にステージ側の入り口に行くよう指示して1人になる
そんな苗字は1つ深呼吸をし、狩人役によって開けられた扉を前に口を開いた