第45章 帝光祭
一方時間になっても戻ってくる様子がない苗字に桃井が不安そうな表情で廊下を見る
それはメイク係や衣装担当も一緒で、彼女たちも廊下を見つめる桃井に視線を送っており、その様子を灰崎を除くカラフルな頭たちも見守っていた
「苗字さんまだかな?そろそろメイクしたいんだけど」
「ごめんまだ戻ってきてなくて…」
流石に遅くないかと壁に掛けられた時計を見る
携帯を鳴らすが音の発信源は先ほど苗字から預かった駄菓子の入った袋の中からで、それを見た黒子が場に合わない笑みを浮かべた
「…こんなこと前もありました」
「どの時だ」
「あの時は黄瀬君と火神君と一緒で
夏祭りに行ったらボクに荷物を預けたまま名前さんと2号がどっか行ってしまって」
「あー…あったっスね」
「流石に帝光で迷子になることはないと思うのだよ」
「迷子になってるならバカだろ」
「峰ちんにバカって言われるなんて相当だよ~」
「ああ?」
「全く今喧嘩をするな
ひとまず桃井、名前を探しに行こう」
「うん!行く!」
「名前の携帯を置いていき何かあれば電話する
緑間と紫原で待機してくれるか、あと灰崎が来たら頼む」
「ああ」
「おっけ~」
「他はみんなで行こう。すまないメイクと着替えはもう少し待っていてもらえるか」
「う、うん。出番無いし、待ってるね!」
そうして待機する2人を除き彼らは教室を出て行った
ただその彼らが出て行った後、メイク係が緑間と紫原と同じ空間で何を話せばいいのか分からず重い沈黙が続いてしまったのは別の話である