第45章 帝光祭
『まさか和成まで来てるとは…』
「赤司君と仲いいなんてびっくりだね」
『いや本当…メールしてることも知らなかったよ…』
「私も知らなかったよ。赤司君って意外とフレンドリーなんだね?」
『…そうかなあ」
ごめん実はその前から面識があるんだと内心苗字に謝る桃井がそのまま歩いていると、彼女はトイレの少し手前で立ち止まった
『ごめんさつき、ドレス着替える前にトイレ行ってくる』
「一緒に行こうか?」
『じゃあ待っててもらおうかなー…あ』
桃井を待たせてナンパでもされたら大変だと近距離を走って女子トイレの前に着くと、扉に使用中止の紙が貼られている
朝のHRで使用中止の話は出ていなかった
帝光祭でテンション上げた誰かがはしゃいで水風船で遊ぶか何かやらかしたかと察し、戻って待ってくれている彼女に話しかける
『ごめんさつき。そこのトイレ使えないみたいで、遠いとこ行くから先教室行ってて』
「一緒に行くよ?」
『いいよ。先戻ってな』
「うーん…じゃあせめて買ったもの持っていこうか?」
『あ、そうだね。大輝と灰崎とかにこの肉類渡しておいて』
「2人とも遅いって怒ってそう」
『パシったのそっちなんだから文句言うなってついでに伝えて』
さすがに食べ物をそのままトイレに持ち込むのはなんだか嫌だと桃井に青峰や灰崎の肉や駄菓子の入った袋を渡し、離れたトイレに向かう
人が多いせいで進みづらいと人の合間を縫って進み、準備室の前まで来ると出店がないせいか人が少ない
用を足して外に出ようと扉を押すと、開かなかった