第45章 帝光祭
『で、和成は征十郎からなんて誘われたの?』
「いや赤司からな、ほぼバスケ部で劇やるから見に来いって言われてさー」
『いやさっきもそんなようなこと言ってたけどさ…あの一瞬でそんな仲良くなる?』
「同じポジションだからな」
意味が分からない。という心の内が思いっきり表情に出ている苗字に高尾が大笑いする
桃井も言いたいことが分かるので苦笑いを浮かべるが、今彼に仲良くなってもらわねば困ると発言はしないでいた
「つーかバスケ部のアイツらで小人やんのめっちゃ面白くね?」
『絶対小人に向いてないと思うんだけどね』
「桃井ちゃんは向いてそうだな」
「うん!頑張る!」
「名前ちゃん主役だろー?頑張れよ!」
『緊張しちゃうなあ…』
彼女の心臓は既にいつもより早い動きをしているが、それが顔に出ていないので全く心配されていない
こんなに緊張しているのにと唇を尖らしたが、その後すぐに焼きそばを食べ始める。確かにこの様子では緊張しているようには見えないだろう
「つーかどうやって名前ちゃん姫になったの。挙手?」
『さつきと涼太からの推薦!姫なんてやらないよ!』
「えーでも似合うと思うけどな」
「すごい似合ってたよ!」
「だろーなー!」
何でそこ2人で盛り上がるんだ。勝手にハードルを上げないでほしいとより跳ねる心臓を落ち着かせながら焼きそばを完食し、高尾が買ったという鯛焼きもお裾分けされ食べた
全然緊張しているようには見えないと高尾に笑われながら雑談を交わしていると、壁に掛けられた時計がいい時間をさしていることに気が付く
「そろそろ教室戻る?」
『そうしよっか』
「おう!劇楽しみにしてんな!」
『ありがと和成。また後でね』
「じゃあね高尾君!」
教室から出て2人を見送った高尾が次はどこに行こうかとカバンに入っているパンフレットを見る
再度目当ての劇が始まる時間を確認して、虹村のクラスへと向かい歩き始めた