第45章 帝光祭
「待て待て待て!委員長はスピードも得意なんだ!」
『へえ?』
「相手しよう!もちろん100円はこちらが払う!」
『じゃあやりましょうか』
「頑張れよ委員長!」
やる気を取り戻し新しいトランプを取り出した委員長が黒と赤でカードを分け、赤のカードを苗字に渡す
1番上にあるハートのエースを見てからカードを切り始め、不正がないようにとさらにお互いのカードを切り合ってからバトルは始まった
結果、スピードの勝負も苗字の勝利で終わった
最後のカードが出された瞬間に周りから歓声が上がり、いつの間にこんなにギャラリーがいたのかと我に返った苗字が照れながら笑う
「苗字お前、すげえな」
『部の理念通り頑張りました』
「手の動きが一瞬すぎて見えなかったよ…」
『普段もっと強い人の相手してるからね。あれくらいなら全然』
「ああ…」
そうだ。こいつは小学生の頃から赤司と一緒だったと灰になった委員長を見ながら考える
赤司ほど神に愛されているとは言い難いが、彼の相手をしているから強くなったのか勝負事には強い
今回ばかりは相手が悪かったとショックを受けている灰になった人物に心の中でエールを送った
「じゃあ6連勝したし、あっちのお菓子から選んでいいよ」
『えー…じゃあこれにします』
「駄菓子の詰め合わせね!どうぞー」
『ありがとうございます』
虹村が運びにくいだろうと、無地の袋に入れてもらい受け取り腕から下げる
彼女の勝利したところを見たからかカジノは大繁盛しており、これは広告料としてもう少しお菓子をもらってもいいのではという気持ちが芽生えたが、消し去った
「後で劇見に行くわ」
『…来なくていいです』
「行くからな」
「虹村さん!お待ちしてます!」
『さつきぃ…』
どっちの味方なんだという視線を送ってくる苗字にもちろん気がついているが、今回は未来がかかっているため虹村の味方である
でも失敗してこの世界に閉じ込められたとしても、それはそれで面白そうだと桃井は笑っていた