第45章 帝光祭
1年生の教室から順番に2年生の教室を見ていると、前から制服の上に法被を着た男性が看板を持って歩いている
周りに比べて少し大きい彼に気が付いて様子を見ていると、むこうもこちらの視線に気が付いたのか駆け寄ってきた
「苗字!桃井!」
『虹村先輩、お疲れ様です』
「虹村さんのクラス何のお店やってるんですか?」
「カジノ」
『その格好で!?』
法被を着ているならせめて縁日じゃないだろうかと考えていると「寄ってけ」と教室に案内される
虹村は持っていた看板を壁に立て掛け、カウンターもとい机を挟んで立った
「オレから1プレイ分奢ってやるよ」
「え、あ、ありがとうございます」
『さすが虹村先輩』
「100円だけだけどな
あるのはトランプ系のゲーム。100円で3回勝負できて勝てば難易度と勝った数によって好きなお菓子を選べるが、負けたらまいう棒1本
勝利数とゲームによってお菓子の質が変わるからどんどん参加しろ」
『すごい上手く出来てる…』
だがその格好をスーツでも何でもなく法被なのはなぜだろうと、トランプを切る様が似合っていない虹村を見ながら考える
赤司なら強そうだと3人の脳が一致する中、虹村と入れ替わりで元々卓に居た人物が立て掛けられていた看板を取り廊下に出て行った
「オレの担当はババ抜きだ。やるか?」
『ババ抜き?』
「オレがババともう1つ普通のカードを持ってるから好きな方を引け
ババ抜いたら負け。簡単だろ」
「それなら出来そうです!」
普通の教室の椅子に座った桃井が虹村の持つカードをどっちか選ぶ
割と顔に出やすい虹村相手なので桃井は見事3連勝し、勝つのが簡単なものなので100円相当のお菓子をもらっていた
なるほどこういうシステムかと納得し、周りに何のゲームがあるのかを見た