第45章 帝光祭
そうして訪れた帝光祭当日。赤司パワーのせいか天気は快晴
各教室が慌ただしく最後の準備をしている中、劇をやるこのクラスではいつも通りゆるい雰囲気が流れていた
「名前っち!スタンプラリー一緒に出よ!」
『スタンプラリー終わった直後に劇の発表あるの知ってる?』
「1番でゴールすれば間に合うんじゃないっスか?」
『着替えが間に合わないって』
「じゃあ一緒に回ろ!」
『ごめんさつきと2人で回るから!』
「え!みんなで回るんじゃないんスか!!」
『…ええ?』
心底嫌そうな顔をする苗字に、この間の夏祭りはみんなで行きたいって言ってたじゃん!と考えるがまだ出会って2か月。気が早い
桃井が申し訳なさそうに苦笑いを浮かべるがここで無理についていくのも苗字が嫌がるだろうと、騒ぐ黄瀬を制止し黒子が話始める
「確かにボクたち最近ずっと一緒でしたもんね。桃井さんと2人で楽しんで来てください」
「美味しい屋台あったら教えてねー」
「オレの分の肉買ってこい」
「オレは占星術へ行っているのだよ」
「オレ屋上で寝てるわ」
「あ?灰崎邪魔すんじゃねえよ」
言い合いを始める青峰と灰崎だが内容が幼稚すぎる
縄張り争いしている猿か何かかとみんなで見ていると、教室のスピーカーからガサゴソと音が鳴り、その末帝光祭スタートの合図放送がされ拍手が沸き起こった
『行ってくるねー着替えの時間までには戻ってくるよ』
「桃井、名前のこと頼んだぞ」
「ボクからもお願いします」
「何かあったらすぐ行くんで!任せてほしいっス!」
「任せて!何かあったらすぐ赤司君呼ぶね!」
「オレじゃないんスか?!」
『そこ?しかもさつきじゃなくてあたしの心配なの?』
「苗字、肉頼んだ」
「オレも」
「美味しいものの共有待ってんねー」
「暇だったら占ってやるのだよ」
『あたしに頼まれること雑だなー…』
まあいいかと教室を出て行くクラスメイトに交じって廊下に出ると、客引きや同じように回ろうとする生徒がたくさんいる
迷子にならないよう2人手を繋ぎ、廊下を歩き始めた