第44章 帝光祭について
動きが止まったのをバレないように彼女は手を頭の後ろで組み、小学生も今も赤司とセットにされているなと溜め息を吐く
『本当征十郎とセットにされてるよね。今もだけどさ』
「いいじゃないか。何か問題あるのかい?」
『えー…ほら、先輩からたまに、怖い目で見られるじゃん』
今度は赤司の脳裏に保健室で泣いたであろう彼女が浮かぶ
黄瀬から「名前っち戻ってきてないんスけど一緒にサボってるんスか?」とメールをもらい、探した結果緑間と保健室にいたあの出来事
嫌がらせをされている様子はないが知らないところで何かされているんだろうかと一気に不安が押し寄せる
「やめるように伝えようか」
『こういうのはねー…男に頼るとなお悪化するんだよ。放っておくのが1番』
「…そうは言うが」
『大丈夫だよ。手だししてきてもあたしのほうが強いと思う』
「女性ならそうかもしれないが…」
『否定しないんかい』
灰崎相手に締め技を掛けたり、青峰を倒したり恐らく彼女はそこらの女性よりかは強いはず
だから大丈夫だと思い込んでいた部分もあったとあの時目を離したことを後悔するが、ずっと一緒にいるなんて子供でもないので出来るはずがない
今回は何も出来ないかもしれないが、彼女に何か不安の種があるなら取り除いてあげたいと、赤司が少し不安そうな顔で口を開く
「何かあったら、相談してくれ」
『もちろん。頼りにしてるよ』
当の本人はニッコリと笑顔を浮かべている
だからと言って大丈夫だと過信してはいけないと色んな出来事を思い出しながら彼はいつものように彼女を家に送り届けた