第44章 帝光祭について
帝光祭の準備が始まり、動きと台詞を覚えなければいけない役の人たちは大変である
かと思われたが赤司が練習初日には台詞を完璧に覚えており、台本渡した翌日に1番台詞の多い苗字も台詞を覚えてきた
さすがと言われる2人を中心に練習は続き、気が付けば衣装合わせの日がやってきたため桃井と苗字が女子更衣室で着替える
「可愛い!似合うよ名前ちゃん」
『…姫って柄かなあ』
「髪が綺麗な黒だからピッタリだよ!」
『そこ?さつきも小人の衣装着なよ』
「ドレスと違ってすぐ着替え終わると思うよ」
『確かに、そうだけど』
苗字に「じゃーん!」と見せる桃井の衣装は上の服が彼女の髪色と同じピンク色で、下が茶色の長ズボンだった
そんな小人っぽい衣装を身に包むとやけに似合っており、帽子を被ればまるで魔法少女の妖精のようだという感想が浮かぶ
「似合うかな?」
『さつき可愛い。妖精みたい』
「本当?恋の妖精になっちゃおうかなー」
『教室戻って合わせやろっか』
他のクラスも段ボールを切ったりペンキで塗ったり廊下まで出て準備をしており、衣装を着ているせいで通る際やけに視線が刺さっていた
そんな注目を浴びながらも廊下を抜け、教室に辿り着くと桃井と色違いの衣装を身にまとう大柄な男たちが男女問わず囲まれている
『みんなでか…小人なのにすごいでかい…』
「名前っち似合う!!すごい似合ってるっス!」
「はい。似合ってます」
「テツ君も似合ってる!すごいカッコいい!!幸せ…」
『…カッコいい?』
どちらかと言うと可愛いではなかろうかと自分と桃井と変わらないくらいの背の黒子を見る
彼は上の服が水色になっており、桃井と並べるととてもかわいいコンビになりそうだ