第43章 席替え
「すまない。ボールがそっちに飛んでしまった」
『わざとかってくらい見事にこっち飛ばして来たね』
「投げていいよ」
『本気で?』
「ああ」
聞いた彼女が掴むのが難しいバスケットボールを片手で投げる
予想以上のスピードが乗ったそれは見事バウンドすることもなく赤司の前まで届き、当時から彼女の運動神経の良さを感じ取った
「ドッジボールじゃないよ名前」
『知ってるわ』
「…そろそろ終わりにする。先に着替えて待っててくれ」
『はーい』
「苗字、さつきもいたら頼むわ」
『りょーかいいたら連れてっとく。じゃあ失礼します虹村先輩』
「…おう」
去っていく苗字を見た虹村がふうと溜め息を吐き、その様子を見た赤司が笑っていた
「サンキュー黒子、危なかったわ」
「いえ、ボクもうっかりしてました。すみません
赤司君もボールのスティール、ナイスでした」
「虹村さんの表情の変化でわかりやすかったです」
「…サンキュー赤司」
「いえ」
ミニゲームをやっている状況でこちらの表情まで見えるのかと相変わらずの赤司の凄さを流石だと思いながら、変な汗をかいたので体育館を後にする
彼らも3on3を何回かした後帰ることにし、苗字と桃井と合流して帰路を歩き始めた