第43章 席替え
キョロキョロと周りを見るが見つからず、透明感のある声で「ここです」ともう1度声がかかるまでその人物を見つけられなかった
『テツヤ』
「おう黒子か、何の用だ」
「ああ、そろそろ帰ろうかと思ったんですが…みんな盛り上がってますね」
「見てくか」
「いいんですか?」
「ま、自主練だしいいだろ」
「じゃあお言葉に甘えて、失礼します」
『…テツヤと虹村先輩ってどっかで接点あったんですか?』
心臓が急に跳ね、冷や汗が出る
互いに面識が既にあるので忘れていたが、3軍の黒子とただの1軍2年の虹村に接点があるわけがない
練習前に黄瀬に気を付けろと言ったばかりなのにどうしようかと、試験と練習によって疲れた頭で考えているたところ、苗字の少し後ろに立っていた黒子が先に説明を始める
「みんながボクのことを話題にしていたから気になったそうで、何度か話したことがあります」
「お、おう」
『確かにテツヤだけ3軍だもんね。黒子黒子って話題に出てたら気になるか』
さすが黒子と彼に視線を送ろうとすると、目の前をボールが横切っていく
そのボールを苗字が受け止めてその場でドリブルをしながら飛んできた方向を見ると、赤司がこちらに駆け寄ってきていた