第43章 席替え
「うっわ1番前…」
「せんせー!今日休みの子の分は?」
「あー…先生が動かす。赤司、あまった女子の紙があるか」
「はい。お願いします」
「もう戻っていいぞ。お疲れ」
「はい」
「じゃあ移動、始めー」
先生の合図とともにそれぞれが試験後で中身がなく軽い机を動かし始める
苗字が窓際の1番後ろという特等席を引き喜びながら椅子に座ると、少し遅れて隣に赤い髪の男性が机を持ち上げながら現れて隣に下ろした
「おや隣は名前か、頼もしいね」
『…また征十郎の隣?』
「小学生の頃からくじ引きなのに多いね」
笑いながら言う彼は4の数字が書かれたくじの用紙を苗字に見せる
小学生の頃から何故か赤司と隣になることが多いため今更緊張するとかはないが「またか」という感想が彼女の脳に浮かぶ
だが初めまして相手より全然いいかと机の上に置いていたカバンを横に掛けようとすると「えーーー!!」と大きな声が教室に響き、クラスみんなの視線が声の持ち主に集まった
「何でオレショーゴ君の後ろなんスか!」
「オレだってリョータが後ろなんて嫌に決まってんだろうが」
「わーオレ1人席だ。ラッキー、しかも前黄瀬ちんじゃん」
「紫原っち後ろなんスか?!…いや隣緑間っち?!名前っちが良かったっスー!!」
「何を言う。オレとて静かな席が良かったに決まっているだろう。まったく…これでは授業に集中できないのだよ」
「えー、うるさいの黄瀬ちんだけじゃねー?」
『なんかあそことんでもないよ』
「おは朝の結果じゃないかな」
みんな席が固まっているのはいいことなのか悪いことなのか
今日のおは朝の運勢がどうだったかを思い出そうとしている苗字の耳に、今度は近い位置で「えー!?」と女性の声が響いた