第123章 ダブルデートの目的は自分の恋を成就させる事
数日後。
葵咲は考え事をしながら屯所内をとぼとぼと歩く。
(葵咲:あれから土方さんと会ってないけど…。あ~~~次会った時どんな顔して会えばいいんだろ。土方さん、あの時は何も言ってなかったけど、流石にアレは引いたよね!?私、どんだけ欲求不満だったのって感じじゃない!?)
アレとは。
勿論、クリスマスディナーの夜の件である。玲央の術に掛かった事が原因だったとは言え、初夜から失態を起こしすぎた、その自覚がある。葵咲は顔から火が出そうな勢いである。しかもここ数日は仕事がバラバラで顔を合わせていないのも尚更、そのモヤモヤに拍車を掛けていた。
葵咲「あ~もう、どうしよう…。」
土方「どうした?」
葵咲の独り言を聞いていた土方が背後から声を掛ける。葵咲は突然の悩みの種の出現に、慌てて振り返った。
葵咲「っ!?あわわわわ!ひひひ、土方さんっ!?」
土方「大丈夫か?何かあったのか?」
葵咲「…あれ?普通?」
土方のあまりのいつもどおり具合に虚をつかれる。土方本人は理由が分からない為に片眉を上げて小首を傾げた。
土方「何がだよ。それより何かトラブルでもあったのか?」
心配してくれる土方に対し、人差し指をツンツンと合わせながら目を泳がせる。
葵咲「いや、その…この間の夜の事、引かれてんじゃないかなって。考えてたら…どんな顔して会えば良いか分かんなくなってて…。」
言葉にすれば尚更恥ずかしい。葵咲は頬を真っ赤に染め上げる。