第123章 ダブルデートの目的は自分の恋を成就させる事
神妙な面持ちの近藤、その空気を読み取った為か、山崎は土方の部屋から退室する。
山崎の気配が消えて二人になったところで、土方が口を開いた。
土方「何があった?込み入った話って…。」
近藤「・・・・・。」
真剣な表情のまま、近藤は自らの懐へと手を伸ばす。そして三枚の紙切れを出し、土方の前へと差し出した。
その紙切れとは…大江戸遊園地で開かれるB'zのカウントダウンライブチケットだった。
土方「・・・・・。」
近藤「二枚はお前らの分、お前と葵咲の分だ。そしてもう一枚はお妙さんに渡してくれ。あぁ、心配するな。俺の分は俺がちゃんと持って…。」
そう言ってもう一枚のチケットを懐から出そうとする近藤をその場に置き、土方は部屋から出ようとする。
近藤「ちょっとォォォォォ!?」
―― ガシッ!
近藤は土方の肩を掴んで慌てて引き止めた。仕方なく土方は近藤へと向き直る。ハァと深くため息を吐きながら煙草に火をつけた。
土方「なんで俺が お妙(あの女)に渡さなきゃなんねーんだよ。」
近藤「俺から渡しても受け取ってもらえねぇじゃんんんん!!」
土方「俺からだったらもっと受け取らねーだろうが。」
近藤「だからだよ!葵咲から渡してもらってくれって話!」
土方「はァ!?」
近藤「ダブルデートしようって言ってんの!」
土方「なんでだよ!!」
近藤「ちょっとぐらい俺にだって幸せ分けてくれたって良いじゃんんんん!!オメーらだけ幸せになろうなんざ許さねぇからなァァァァァ!!」
土方「・・・・・。」