第123章 ダブルデートの目的は自分の恋を成就させる事
瑠香「なるほど。あの娘が連中の手に渡ってしまったら本末転倒ですものねぇ。大丈夫よん、例の薬はもう完成してるから♡あとは最後の治験を行なったらお渡しするわ♡」
その言葉を聞いて頷く高杉。高杉はそのまま話を進める。
高杉「日程は?」
瑠香「二週間後、いつもの時間、いつもの場所で♡どうかしら?」
高杉「分かった。」
高杉は短く返答して立ち上がる。そして少し歩き出したところで瑠香はその背に問い掛けた。
瑠香「ねぇ、晋助さん。貴方が連中を潰したい本当の理由って、なぁに?」
高杉「・・・・さてね。俺ァただ壊すだけだ。」
これ以上は何を言っても話は進まないと察した瑠香は自らが折れる。
瑠香「フフッ。まぁいいわ。私に言う必要はないけれど。言わなきゃいけない人にはちゃんと言うのよ?『言わなくても分かるだろ』は男のエゴよ、覚えておいてねん。」
少しの間を置き、高杉はフッと笑みを漏らす。
高杉「…ああ。頭の片隅に置いといてやらぁ。」
そうして高杉は闇の中へと消えて行った。その会話を路地裏の影で聞いていたのは河上万斉。万斉は何かを考え込むように、その会話に静かに耳を傾けていた。
河上「・・・・・。」