第123章 ダブルデートの目的は自分の恋を成就させる事
そんな土方の様子を見て、近藤と山崎はクスリと笑う。これぐらいで勘弁しといてやるか、そういった具合に二人は視線を合わせて頷く。
そして近藤は話題を変えた。
近藤「それはそうと、年末はどうするんだ?」
土方「あ?どうするもなにも仕事だろうが。」
近藤「今は取り立てて不穏な動きもねぇ。ゆっくり過ごしても良いんじゃねぇか?」
山崎「えっ。」
近藤の発言に先に反応したのは山崎だった。その微細に漏れた声に土方もまた反応する。
土方「ん?」
室内に少し嫌な空気が流れる中、近藤は深く目を瞑って山崎を制するようにスッと右手を挙げる。そして首をフルフルと横に振った。だがそんな反応を見せられては土方も黙ってはいられない。先程とは打って変わって真剣な眼差しに変えて近藤へと向き直った。
土方「…何かあったのか?」
近藤「お前が気にするような事じゃねぇ。」
山崎「・・・・・。」
これには山崎も言葉が出ない。本当は話したいが、近藤から許可が出ない限り勝手には話せない。そういった表情を浮かべている。それを汲み取ったように土方は近藤へと詰め寄った。
土方「ここまで聞いといて知らん顔出来るかよ。」
暫く無言で睨み合う近藤と土方。このままでは土方は引き下がらないだろう。観念した近藤はハァと一つ息をつき、自らが折れた。
近藤「…分かった。込み入った話になる。順を追って話そう。」
土方「・・・・・。」