第123章 ダブルデートの目的は自分の恋を成就させる事
これ以上ボロを出すわけにはいかない。口を噤んで冷や汗を垂らす土方に、今度は山崎が追い打ちをかける。
山崎「まさか五回以上しちゃったとか!?」
土方「んなわけねーだろ!三回だよ!!」
近藤・山崎「・・・・・。」
(土方:しまった!!)
つい事実以上の悪い噂を立てられたくないという心理が働いてしまい、またもやゲロってしまう。慌てて口を塞ぐが、これまた時すでに遅し。近藤と山崎は先程の冷ややかな視線から一変、土方へと詰め寄った。
山崎「付き合って早々に初夜で…しかも三回ィィィィィ!?」
近藤「思春期かよ!?欲求不満にも程があるだろォォォォォ!!実は普段俺よりムラムラしてたんじゃねーか!!」
土方「んなわけあるかァ!テメーと一緒にすんじゃねーよ!!」
近藤「新八君の手紙代筆してた時、お前の方がムラムラしてたんだろ!!」
土方「だから違うっつってんだろ!一旦ムラムラから離れろや!!」
新八の手紙の代筆とは。銀魂コミック第24巻、203訓~のお話だ。あれで近藤は『ムラムラします。』、というLINEスタンプにもなる程の決め台詞をゲットしたわけだが、それは土方の為の言葉だったのではないか。近藤は土方へとムラムラを進呈しようとするが、土方は断固として拒絶する。
土方「やむを得ねぇ事情があったんだよ!!」
山崎「アンタの溜まり具合なんか知るかァァァァァ!!」
土方「そういう意味じゃねーよ!!」
山崎「葵咲ちゃんの負担をもっと考えてあげてくださいよ!!」
流石に葵咲が変な術にかかってしまったからだとは言えない。そうなれば葵咲にまで火の粉が飛んでしまう。それだけは阻止しなければ。葵咲をそういう目で見られたくない。
だが、ここでふと思う。葵咲の為だったとは言え、それを行動に移せた自分も自分だったなと。
土方「あー…、くそっ。」
何とも反論出来ない状況に陥って八方塞がり。土方は自らの頭をガシガシと掻きむしった。