第27章 紫翠と荒涼
今日の依頼も難なく終えて只今帰宅途中。
朝の変な空気も何とか快方に向かっている。
銀時「ひぃ、ふぅ、みぃ…」
『着ぐるみも秋ならまだマシね。夏よりは』
銀時「そうだなー」
そう言いながら今日の稼ぎを懐にしまう銀さん。
神楽「…オイ天パ、何しれっと懐に忍ばせてるアルか。その金で今すぐ私達の今月の給料払えヨ」
新八「そうですよ!ここしばらくまともな給料なんて貰ってないんですから、今すぐ払ってください!」
神楽ちゃんと新八くんが仁王立ちで銀さんの行手を阻む。
銀時「あ?何言ってんだ、万事屋の給料は25日支払いだろーが。給料日まであと1週間はある。その日が来るまで大人しく待ってろ従業員共」
神楽「今更聞いたことない設定捻り出してくんじゃねェアルくそ天パ!!お前に金預けたらそのまま馬なり玉なり艇なりに溶かすのは目に見えてるアル!」
銀時「なりなりうるっっせェんだよコ◯助コノヤロー!!馬だ玉だは全部お前らの給料のためにやってんだよ!娯楽じゃねェの!!そこんとこ分かんねェかなァ?社長の苦労が!!」
新八「何が僕らのためですか!!今日入った報酬もどうせ次の日にはパーになってんでしょうが!毎度毎度一辺倒に同じことばっかやってるアンタの頭がパーでしょうが!!!給料日なんて待てど暮らせどやってこねェよ!!」
神楽「もうやってらんねェアル!労基に訴えてやっからなうんこ天パ!!」
新八「いいね、労基の電話番号は、っと…」
銀時「え、ちょ待って。待ってってば2人とも。や、やめてェ?労基はね、やめようか。ね、神楽ちゃん?新八くん?」
さっきまでの威勢はどこへやら。
涙目で2人に縋り付く銀さん。
神楽「従業員は神様だろーが」
銀時「左様でございます」
新八「その紙袋こっちによこせ」
銀時「仰せのままに」
神楽「ケッ」
新八「クソが」
あーもう凄い。
蔑む目がもう凄い。
気まずさに耐えかね、話題を探して辺りを見回すと、
見覚えのないお店が目に飛び込んできた。
『ねぇみんな、こんなお店あったっけ?』