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タイムマシンは幸せの鍵【銀魂】

第27章 紫翠と荒涼


新八「あれ、初めて見るお店ですね」

銀時「だな」

かぶき町歴の長い2人にも初見のお店らしい。

神楽「面白そうネ!入ってみるアル!」

『え、ちょっと…!』

神楽ちゃんに手を引かれ中に入る。

そこには怪しげな壺やら数珠やら髑髏やら、何が何やら…

『骨董屋さんなのかな?』

古本のような匂いに包まれた店内を進んでいく。
他の3人は置いてある商品を物珍しそうに物色していた。

新八「こ、これは…!」

一番先頭を歩いていた新八くんの、恐怖とも驚きとも取れる声が店中に響いた。

神楽「どしたネぱっつぁん…うわ、」

続いて歩いていた神楽ちゃんが新八くんの顔を覗き込み、
顔を顰めて立ち尽くした。

銀時「げ…」

3人に立ち塞がれて何も見えない。

『?何、どうしたの?』

どうにか覗き込もうと体を左右に揺らしていると、

『ひっ!』

ギョロギョロした目玉と目が合った。

『うわァァ!顔こわ!!足いっぱいある…うわ!なんか変な液体ついてる!ヌメヌメしてるゥゥ!』

あまりの気色悪さに後退る。

『なんだっけこれ、この、人…?なにこれ、虫…?』

銀・神「パンデモニウム」

『それだ!!』

ギョロついた目玉に嫌に艶のあるエビのような体。
本当にちょっと無理かも。

銀時「…おい、もういいだろこの店は。特に俺たちが買うような物もねェし、そろそろ出るぞ」

神楽「そいえば最近酢昆布の新作が出たアル。ここじゃなくて駄菓子屋に用があるんだったヨ!」

何故か足早に店から出ようとする2人。
でも私もここから早く出たい。

銀時「オイぱっつぁん、そういうことだからさっさとソイツを置いて…」

新八「…で」

銀時「あ?」

新八「なんで、」

ボソボソと何か呟く新八くん。

『え、何…?』

新八「こんなところに…」

肩を震わせる新八くん。
それに対し、

銀時「…あー」

神楽「…始まったアル」

遠い目。
真っ黒な目をして遠くを見つめる2人。

新八「どうして貴女がこんなところにいるんですか!!」

『…っ!?!?』

え、声でっか!!
耳キーンなったんだけど何、どうした…

?「そ、そんなに大きな声、出さないで…」

『え、』

どこからか聞こえる清純ボイス。

パンデモニウム「あなたに会うためにここまで来たのに…!」

『パンデモニウムかよォォォ!』
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