第27章 紫翠と荒涼
パンデモニウム「新八くん!!」
新八「パンデモニウムさん…」
パン(以下略)「あなたに会いたくて地獄の底から追いかけてきちゃったの…迷惑だった?」
新八「迷惑だなんて、そんな…僕だって会いたいと思ってましたし…」
ん、なに?
何が始まったの?
やだこれ。いやだこれ。
ねぇどう見えてんの?なに見えてんの?
てか地獄の底から来たって言った?
新八「パンデモニウムさん…」
なんか頬染めてんだけど!?
ねェやめて夢に出てくるから!
1週間に何回も繰り返し見るようになるから!!!
パン「新八くん…」
なんか新八くん顔近づけてんだけど!?
無理無理無理無理!!!
私好き嫌いは特にないけどゲテモノだけは駄目なの!!
『何をしとんのじゃァァァ!!!』
新八「パンデモニウムさァァァん!!!」
新八く〜ん!と清純ボイスがこだましながら遠ざかっていく。
神楽「もうあいつ病気アルよ」
銀時「そろそろ本気で受診させっか」
『心配だよ、新八くん』
新八「は…!僕は一体何を…」
本気で心配だよ。
?「おや?一番の上物が吹っ飛んでいったでござんす。あっしが狙ってやしたのに」
『?』
聞き慣れない声に振り返ると、店の奥から小さな人影が近づいてくる。
神楽「お、お前は!」
新八「外道丸さん!!」
正気に戻った新八くんが叫んだ。
外道丸「こいつは驚いた。こんなところで会うなんて奇遇でござんすね、万事屋のみなさん」
外道丸が大きな金棒を肩に担いで小首を傾げた。
「外道丸?何かすごい音がしたけど…」
その後ろからさらに人影。
外道丸と一緒にいる人と言えばもうそれは1人しかいない。
銀時「け、結野アナ!?」
しどろもどろになる銀さん。
『わぁ…』
テレビの中の人、初めて見た…
神楽「久しぶりアルな!2人とも!」
結野「お久しぶりです、万事屋さん。あら、こちらの方は…」
『…え』
気付くと目の前の結野アナが私の顔を覗き込んでいた。
『あ、私は、』
ミーハー心を叩き直し自己紹介をしようと姿勢を正す。
すると、側で見ていた外道丸が物珍しそうに呟いた。
外道丸「クリステル様が、2人?」