第27章 紫翠と荒涼
昨日はあの後すぐに布団に入って眠る準備をした。
そんなに遅い時間ではなかったと思う。
それでも、なかなか寝付けなかった。
神楽「どしたネさくら。深夜にテレビショッピングでも梯子したアルか」
『あ、いや』
新八「もー、神楽ちゃん。さくらさんは戻ってすぐに攫われて、やっと帰ってきたのが昨日なんだから。疲れが溜まってるんですよ」
新八くんが優しいフォローを入れてくれる。
『えっと…そういう感じではないんだけど…』
違うんだよ新八くん。
新八「疲れてる時って意外と気づかないもんなんです。全てが終わって安心した頃にやっと出てくるもんなんですよ」
『そ、そっか…』
神楽「マジでか。だから私近頃眠れないアルな。最近1日に数回体が重くてダルくて苦しくて夜なんか全然寝つけない時があるネ。そっかー、疲れてたんだー、私」
銀時「お前のソレは食い過ぎだよね。1日に数回って確実に食後だよね。毎食炊飯器丸ごと飲み干しやがって。こっちが眠れねェよ!家計のこと考えたら重くてだるくて苦しくて、眠りたくても眠れねェだろうが!」
神楽「さくら、頭の傷は大丈夫アルか?」
銀時「話を聞け!!!!!」
『うん!全然痛くないよ』
神楽「それなら安心ネ!いっぱい寝ていっぱい食べて早く治すヨロシ!」
銀時「…だから食うもんがねェって話をしてんだよ」
そう言いながら台所へ向かう銀さん。
私も何かお腹に入れないと…
台所に入ると銀さんが冷蔵庫をゴソゴソと漁っていた。
銀時「お、あった」
卵とハムを見つけてフライパンで焼き始める。
『あ、私やる!』
銀時「俺も食うからついでだ、ついで。ったく白飯だけじゃ食い足りねェっての」
『…ありがとう』
何となくやることがなくて棚の中を整理してみる。
銀時「そうだ」
『?』
銀時「今日依頼あってこれ食ったら出るから」
『え、私も行くよ』
銀時「傷は?」
『うん、大丈夫』
銀時「そーかい」
…いつも通り、だよね?
普通に話せてる?これ。
『か、神楽ちゃん!10時から定春のインタビューやるって!』
いたたまれないので神楽ちゃんに逃げてしまった。
神楽「マジでか!定春おいで!お前も今日から地上波の犬だヨ!!」
定春「ワンッ!」
『…』
なんか、変な感じだ。