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タイムマシンは幸せの鍵【銀魂】

第26章 友達の家の匂いって結構ずっと覚えてる


え、だよね。
忘れてたけどあの日の私結構やばいよね…
夜中に木に登ってるし、その木に向かってボソボソ喋ってるし。
挙げ句の果てにストッキングはボロボロでスカートは捲れて…

『思い出の木なの!忘れて!!』

恥ずかしさで耳が熱くなるのが分かる。
穴掘って埋まりたい…

銀時「…思い出、ねぇ」

『?』

それだけ言うと銀さんは、何か考えるように黙り込んでしまった。

『銀さん?』

銀時「…さくら、」

『ん?』

向き合った銀さんの瞳は微かに揺れていた。

銀時「…」

『?、なに?』

銀時「…いや、」

『?』

銀時「弟、結構でかいんだな」

藪から棒だなぁ。

『うん。何で知ってるの?』

銀時「たまたまあっちに行った時一緒にいるとこ見かけたんだよ」

『末の弟でね、もう高校生になったんだって』

銀時「ふーん」

『彼女もできたって。……なんて恨めしい』

銀時「おー、そいつはめでてェな」

『時の流れって早いねぇ』

銀時「…」

『…』

え、何。
何この沈黙。

銀さんは遠くを見つめたまま暫く黙っていた。

銀時「なぁ」

『ん?』

銀時「あっちに戻った時、こっちでの記憶はなくしてたのか?」

『んーん、ちゃんと覚えてたよ』

銀時「そうか」

『うん…?』

銀時「お前がこっちに来たら、そっちの記憶がなくなるのか」

『うん』

ああ、分かった。

『ふふ…』

銀時「は?」

突然笑い出した私に眉をひそめる銀さん。
そんな銀さんの顔を見ていると、益々笑みが溢れてしまう。

不器用な優しさに笑ってしまう。

『大丈夫だよ』

銀時「…何が」

『大丈夫』
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