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タイムマシンは幸せの鍵【銀魂】

第26章 友達の家の匂いって結構ずっと覚えてる


銀さんの方へ向き直る。

『私ね、約束したの』

銀時「何を」

『幸せになるって』

こんなに自分に正直に話すのは初めてだ。

『弟や妹は私の家族だし、記憶が消えちゃうのはやっぱり寂しいよ』

銀時「…」

『でも、』

あの夜の約束をもう一度胸に刻み込む。

『私はもう逃げない』

銀時「…」

『幸せになることから逃げないって約束したの』

銀時「…誰と?」

瞳を閉じればいつでも思い出す。
優しい笑顔
暖かい手

『私の家族と』

幸せな瞬間は必ずやってくる。
だから、

『私は幸せになるためにここに来たんだよ』

銀時「さくら…」

心が軽くなるのを感じる。
銀さんの瞳に映る私は、とても晴れやかな顔をしていた。

『銀さんの隣じゃないと、私は幸せになれないんだから』

銀時「…」

『…』

ん?
なんか変だな

銀時「…」

銀さんは鳩が豆鉄砲を食らったような顔をして私を見つめている。

私今なんつった?

“銀さんの隣じゃないと、私は幸せになれないんだから”…?

ん?
…!!!

『いや!!!!待ってそうじゃなくて!!!…うわぁっ!』

思い切り立ち上がり、裾を踏みつけて思い切りこけた。

銀時「え、何してんの」

『いや違くてそうじゃなくて…!』

銀時「俺別に何も言ってねェけど」

『〜〜〜っ!』

なんっってこと口走ってんだ私!
心軽くなりすぎだろ!
ふわっふわしすぎだろ!!

『だから、銀さんの隣っていうのは言葉の綾で…!』

銀時「分かってるよ」

『え?』

銀さんは大きな欠伸をしながら月を見上げた。




銀時「万事屋は良いことも悪いことも仲良く一緒に分け合いだ。ここで生きるってことは、そういうこったろ」




『あ、』

突然背を向けられたような、

『うん…』

突き放されたような感覚。

『そうだね』

今もそこにいるのに。
手を伸ばせばいつでも触れられるのに。




私にはその資格がないという現実を、突きつけられた。
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