第26章 友達の家の匂いって結構ずっと覚えてる
次の日。
新八にも同じことを聞いた。
新八「猫?何言ってんすか。猫探しの依頼の時大工の依頼と重なって、“俺は持ち前の俊敏さを活かして猫を探す!”って僕らに大工仕事押し付けたの銀さんでしょ」
銀時「言った気がするな…」
新八「言った気がするな…じゃないですよ!大体アンタはいっつもそうやって…!」
てことは神楽と新八は本当に猫探しはしてないってことだ。
新八「聞いてんのか!!!」
銀時「聞いてないな…」
新八「聞け馬鹿!!!!」
うん。
皆知らねェなら良いじゃねェか。
うん。
気にすんな。
アイツも勘違いだって言ってただろ。
銀時「…」
新八「ちょっと」
銀時「…」
新八「銀さん?」
銀時「…」
新八「…ったく、何なんですか朝っぱらから」
なんだ?
なんでもねェことなのに何かがずっと引っかかっている。
新八「あ、そういえば銀さん」
銀時「?」
いつのまにか割烹着を着た新八が目の前に仁王立ちしていた。
新八「家事当番なんですけど」
銀時「あーー…神楽が起きてからにしてくれる?ちょっと今銀さんそれどころじゃないから」
新八「いやそれは良いんですよ。そうじゃなくて、これ」
銀時「?」
差し出されたのは見慣れたホワイトボード。
食事、洗濯、掃除に分かれた表が雑に書かれている。
銀時「これが何だよ」
新八「いや、先月の食事当番誰でしたっけ?」
銀時「は?」
改めて目の前に差し出されるホワイトボード。
新八「書いてないんですよ」
食事の欄だけが真っ白だった。