• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

タイムマシンは幸せの鍵【銀魂】

第26章 友達の家の匂いって結構ずっと覚えてる


思い出した。
こいつはしばらく前に猫探しを依頼してきた女だ。
あの暴れ馬、もとい暴れ猫は捕まえるのに相当骨を折った。

町娘「…そう言えば」

銀時「あ?」

町娘「あの時怪我をさせてしまった方は…」

女はおずおずと様子を伺うように尋ねた。

銀時「怪我?」

町娘「ええ」

銀時「誰か怪我したっけ?」

町娘「?ほら、メアリーちゃんが怒って引っ掻いてしまった方がいらしたでしょう?」

銀時「?」

町娘「あら?違ったかしら」

話が噛み合わない。

銀時「ん?まぁアレだ、神楽か新八がヘマでもしたんだろ。アイツらなら…」

町娘「神楽、しん…?万事屋さんの方かしら?」

銀時「オイなに言ってんだ。万事屋の仕事なんだから当たり前だろ」

町娘「そうですけれど、私はその方々を知りませんわ」

きょとん、と黒い瞳が真っ直ぐに俺を見つめる。
その見上げる目に嫌な圧迫感を覚えた。

銀時「いやいや、あんなド派手チャイナと存在感皆無のメガネがタッグ組んでたら嫌でも忘れねェだろ」

町娘「確かに万事屋さんに依頼しましたけれど、猫探しに来てくださったのは銀さんと……、?」

女はそこまで話すと突然黙り込んだ。

銀時「…」

なんだ?

町娘「いえ、私何か勘違いしていたのかもしれませんわね」

その女は愛想よく笑いながら顔を上げた。

町娘「メアリーちゃんにはよくあることですから」

銀時「…よくあっちゃダメだろ」

そう言った俺の声は、情けなく掠れていた。

・
・
・
その日の夕方。

銀時「おい、神楽」

神楽「何アルか?」

銀時「お前、メアリーちゃん覚えてる?」

神楽「おー、覚えてるヨ」

銀時「だ、だよな!」

神楽「ほら、そこにいるアル」

銀時「え」

神楽の指差す先にはテレビに映った高橋メア…

銀時「…もうさ、ソレはもうやったからさ。そうじゃなくてホラあの猫の!」

神楽「猫?」

銀時「そうそう!」

神楽「私猫はミケとかシロとかそういうのが好きネ。人間みたいな名前つけたらなんか愛着わかないアル」

銀時「そういうこと言ってんじゃないの!」

神楽「何アルかさっきから、知らねーアルそんな人間みたいな猫」

銀時「“定春”はどうなんだよ!!」

神楽「ソレはソレ〜コレはコレ〜」

そう言って神楽は風呂場に消えた。
/ 241ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp