第25章 川立ちは川で果てる
銀時「よっこらせ」
丸い何かを拾い、街頭の明かりにかざしてみる。
銀時「…これは」
それは、見覚えのある練り香水だった。
老人「そこの兄ちゃん!」
銀時「…?」
背後から声をかけられ振り向くと、
見知らぬ老人が1人、震えながら立っていた。
その手には見慣れた鞄と茶封筒が1枚。
銀時「おい、その荷物は」
老人「た、助けてくれ…」
銀時「あ?」
言葉を遮り、震える手で俺の胸に荷物を押し当てるじいさん。
その顔は血の気が引き唇が震えていた。
封筒の中の紙切れには、真選組局長のサインと小鳥遊さくらの文字。
銀時「オイじいさん、さくらはどうした」
心臓が嫌に強く鳴り、封筒を持つ手のひらがじわりと汗ばむ。
老人「お嬢ちゃんは、わしを庇って刀を持った男達に連れ去られた…」
銀時「…っ」