第2章 Opening
[失格]1
*奈々美side*
私は今日、ずっと夢見てた護廷十三隊に入隊した
目標である幼馴染みたちに近付くため
そして貴方の元で働くため
その為に霊術院の試験でいつもトップを取る為に努力した、頑張った
たまに私とおばあちゃんの住む流魂街に帰ってきては、いつも私に鬼道や武術を教えてくれた
そのお陰もあって私は十番隊の三席に着任できた
夢の第一歩を踏む出せたんだ
でも折角久しぶりに会えたのに貴方は泣き虫だとか、入隊の書類を取られて知らなかったとか言うし、この日を心待ちにしてたのは私だけなのって感じですよ
まったく
自分の上司となる副隊長さんは物凄く美人な人で見惚れてしまった
冬獅郎…じゃなかった日番谷隊長から聞いた話では、彼女は護廷十三隊席官の中で一位二位を争う程のサボリ魔らしい
毎日苦労しっぱなしだと身長伸びないですよと言おうとしたが、怒られそうなので止めておいた
「四番隊…?どうしてこんな所に」
私たちは今四番隊隊舎にいる
先程まだ十番隊の隊舎にいる時に日番谷隊長から『少し付き合ってくれ』と言われた
それはここを指していたのかな?
四番隊隊舎を歩いている途中に山田くんと出くわした
二人は誰が起きないとか精神面の傷が酷いだとか、私にとっては意味の分からない会話が繰り広げられていた
これがまさか桃ちゃんに関する会話だとこの時の私は知る由もなかった