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恋はじまる

第23章 〜卒業〜


私たちはそろそろ中学最後の春がやってきた。

明日は私たちの卒業式。

あっと言う間だった。本当に。

凛「さら。そんな悲しい顔すんな。高校でも同じ学校だろ?俺とさらとあおい。」

「うん。そうだね。」

みつるは卒業したらすぐにアメリカへ飛びだつんだ。

凛「まさかみつるがアメリカとはね。」

「うん…」

そう、みつるは同じ学校へは行けない。

遠くへ行ってしまう。

そう思うと悲しい。

今までたくさんの思い出があった。

遊園地、水族館、学校、他にも色々と。

3年生になってからは受験でなかなか遊べなかった。

私と凛は2人で学級委員になって、あおいは副生徒会長になった。

あのあおいがよ!?すごいと思わない?

一方みつるは勉強を黙々と頑張っていた。

みつるにはなんでアメリカへ行く理由を聞かされてない。

『男前になってあおいを守れる男になる』

なんてことは聞いてるけど、

本当の目的はわからない。

あおいも未だ分からないらしい。

けど私は思う。

今日、卒業式の後、みつるはあおいに伝えると。

私は無理に知ろうなんて思わない。

けど二人には幸せになって欲しいから。

凛「さらー!行くぞ!卒業式、もうすぐで始まるぞー!」

「うん。」

もうすぐで終わる中学最後の春。

私は卒業式へと足を踏み出した。
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