第26章 猶予
「ここが幽助のマンションね…」
この前幽助の家をぼたんに教えてもらい、来るのは二回目。
幽助の家の中には入ったことないけど…
幽助のお母さんとはその時会った。
浦飯温子さん
とても若くて、確かまだ29歳だとか…
幽助に似て元気なお母さんだったのよね…
ぼたんは温子さんには見えないから私だけだけど、正確には丁度そこに螢子ちゃんも居合わせていたから、彼女から紹介してもらったというわけ
階段を使い二階へ上がる。
部屋の前まで来るとインターホンを押した。
すると中から出てきたのは温子さん。
温子「あら、時音ちゃんじゃない!いらっしゃい」
「こんにちは。あの、幽助とぼたんっていうコいますか?」
探偵助手として、念のために人間にも見えるようにしておいた。
そっちの方が動き易いから
温子「あの二人なら今は出掛けてるわよ。二人に用事?」
「えぇ」
温子「じゃ、中に入って待ってなさい」
「ありがとうございます」
お言葉に甘えて、中で待たせてもらうことにした。