第26章 猶予
病院から出た私たちは、人気のない道を二人並んで歩いていた。
「………蔵馬」
蔵馬「……ん?」
「おば様、大丈夫だよね?病気絶対治るよね?」
信じたい
おば様が元気になってくれることを…
蔵馬「……あぁ、大丈夫。その為に暗黒鏡を、霊界から盗んだんだ」
「……うん」
すると、急に蔵馬が立ち止まる。
蔵馬「……時音、少し用があるから…。
先に帰っていてくれ」
「用事?なら私も付き合うよ?」
蔵馬「いや、一人で大丈夫だよ」
「わかった。じゃ、私もちょっと寄るとこあるから、そこ行ってから帰るわ」
蔵馬「うん、悪いね」
「大丈夫」
蔵馬「じゃあ、後で」
そう言って蔵馬は背を向け、用事をしに出掛けに行った。
さて、私も自分の用事を済ませに行くかな!
向かう場所は、幽助の家。