第26章 猶予
おば様は解ってるんだ…
自分が長くない事を…
「おば様、そんなこと言わないで…!!」
志保利「私も自分で言いたくないんだけど…」
いつもおば様は私のことも気にかけてくれていて、私もそんなおば様が大好きで…
だから…
志保利「ごめんなさいね、暗い話になっちゃったわね」
「「………」」
志保利「でもね、時音ちゃんがいてくれて、私本当に安心してるのよ?
秀一が一番心を開けるのは、時音ちゃんだって思うの。
それに、時音ちゃんはとても家庭的で…秀一は家事ができないから…
時音ちゃん、将来は良いお嫁さんになるわよ」
「おば様…」
志保利「秀一も時音ちゃんに一途みたいだし、心配する事なんてないわね」
蔵馬「母さん…」
悲しそうに微笑むおば様に、私も蔵馬も何と言えば良いのかわからない…
…でも
志保利「こんなに可愛くてしっかり者な時音ちゃんなら、いつでも秀一のお嫁さんになってくれてOKよ!」
今はこんなに私たちの仲を微笑ましく思ってくれているおば様を見ると…病気なんてふっ飛んでしまうんじゃないか…
そう思うと、私も…
「おば様、ありがとうございます…////」
笑顔で微笑み返すことができた。