第26章 猶予
お昼を過ぎ、私たちはおば様のいる病院へ向かった。
途中で林檎を三つ買って
おば様と会うのもなんだか久しぶり
病気でも、元気にいてくれたらいいけど…
不安になりながら、蔵馬についてく。
「……秀一、おば様大丈夫だよ…ね?」
蔵馬「あぁ、大丈夫」
なら…いいけど…
***
―――コンコン
蔵馬「母さん、入るよ?」
志保利「えぇ」
ノックしてから、おば様の了承をもらい中へ入った。
「おば様、こんにちは!」
志保利「あら時音ちゃん、こんにちは
久しぶりね」
「はい」
確かに元気そうだけど…私でも顔色が悪いのはよくわかる…
それほど酷い病気なんだって…
「あの、林檎買ってきたのでよかったら」
志保利「あら、ありがとう
それにしても、半年会わない内にまた綺麗になったわね」
「えっ!?//」
いきなりそんなことを言われてびっくりする
半年しか会ってないから、あまり変わってない気もするけど…
志保利「すごく綺麗になったわよ、とっても女の子らしくなって」
「…//だと、いいんですけど…////」
志保利「家事が得意な時音ちゃんがいてくれれば、私がいなくても安心ね…」
蔵馬「母さん!!」
「おば様…」