第26章 猶予
~時音side~
次の朝…
部屋で制服に着替えてからリビングへ向かった。
昨日は結局おば様の部屋を借りることになった。
どうして秀一は普通にああいうことが言えるかな…
どういう神経してんだか…
リビングへ向かうと既に起きていた蔵馬がソファーに座ってニュースを見ているところだった。
蔵馬「あ、おはよう」
「……おはよう。秀一、いつの間に起きてたの?」
蔵馬「ついさっきね」
「ふーん。まぁいいわ、とりあえずコーヒー入れるから待ってて
朝ごはんもすぐ作るから」
蔵馬「ありがとう。
やっぱり夫婦みたいだね」
「それはもぅいいから!!////」
またいつもみたいにおちょくってきて…!!
まったく蔵馬はホントにまったく!!
***
朝食を作り終え、私と蔵馬は一緒にご飯を頬張っていた。
「秀一、学校は??」
蔵馬「今日も休むつもりだよ」
今日も…
まぁ昨日は霊界の宝盗んだ訳だしね…
学校行ってないのも当然か
「じゃあ、今日は何するの?」
蔵馬「母さんの見舞いに行くつもりだよ」
「え!おば様のお見舞い?私も行く!!」
蔵馬「いいけど…でも時音こそ学校は…」
「私も休む」
だって私、生徒会長だしね
灯夜に連絡しておけば、何とかなるし
蔵馬「大丈夫なの?」
「うん、大丈夫。それに秀一だけじゃなんだか心配だし」
蔵馬「クス、わかったよ。
けど時音に心配されるなんて、オレもまだまだだな」
「ちょっ!それどうゆう意味よ!!」