第11章 ~永久に一緒~
静まり返った宴の席を見渡し
「小十郎の機嫌を損ねるな!」
小十郎の手を掴みながら叫んだ。
其に、家臣達は顔を見合わせ、疑問を問い出した。
政宗は、小十郎に寄り掛かりながら答えた。
「・・・理由は簡単だ。今回の遠乗りは、小十郎の機嫌を間明わす為だったからな!打から、また小十郎の機嫌が損ねたら、遠乗りに行くかも知れない。そんな時、敵が乗り込んで来たら、テメェらだけで、城を護れるのか?」
不敵に
「・・・オレと小十郎が・・・不在時に、な?」
微笑みながらー
「ー・・・良いか、もう一度だけ云うぞ?・・・小十郎の機嫌を、損ねるな・・・」
其に家臣達は、満了一致で了承したー
(ー・・・今思うと・・・とんでもない事を了承した気がする・・・)
成実は、額を押さえながら項垂れた。