第11章 ~永久に一緒~
「・・・梵!こじゅ兄!お帰り!二人が留守の間、張と城は護ったから安心して!」
「・・・おう。Sunkus、シゲ・・・」
政宗は、颯爽と馬を降り、成実の頭を撫でた。
其に成実は、嬉しそうな表情をした。
然し、其を見て居た小十郎は、政宗を抱き寄せて、成実を睨んだ。
「・・・えっ?!何で睨むの、こじゅ兄ィ~??!」
其に気付いた成実は、顔をひきつりながら後ずさった。
そんな二人を交互に見て居た政宗は、ある事を思い出した様な表情に成り
「・・・あぁ、そうだシゲ・・・云うの忘れてた・・・オレ、小十郎と恋人同士に成ったから。」
多くの家臣達が居るのにも関わらず、小十郎に抱き締められながら恋人宣言をした。
其に、暫く家臣達は無言だったが、一斉に驚きの声を上げた。
打が、其と同時に、歓喜の声も上がった。
其の晩は、二人を至福する為に、宴を行った。
そして政宗は、其の宴の席で、こう話したー
「ー・・・オレと小十郎は、恋人同士に成った。打が、城では今まで通りに過ごすつもりだ。然し、此だけは守って欲しい・・・」