第11章 ~永久に一緒~
そんな成実の態度に、政宗は団子を頬張った。
そして、不意に両手を開き
「・・・シゲ・・・オレの胸に、飛び込むか?」
首を傾げながら話し掛けた。
其に気付いた成実は、一瞬躊躇したが、政宗の胸に飛び込んだ。
打が、小十郎の手が、其を阻止した。
「・・・こじゅ兄ばっか、梵を独り占めすんなぁ!」
其に気付いた成実は、小十郎の手を払いのけながら叫んだ。
「・・・二日前に述べた筈だが?俺の機嫌が損ねる事があったら、また遠乗りに行くと・・・お前は、聴いて無かったのか?」
「・・・ぐうぅ~!!」
其を聞いた小十郎は、政宗の頭を撫でながら話し掛けた。
成実は、小十郎のドスの効いた声に、唸り声を上げた。
そして、二日前に起こった事を思い出したー
ー二日前。
政宗と小十郎は、青葉城に帰還した。
成実は、二人の姿を見るなり、嬉しそうに出迎えた。