第7章 どこにいても
学ランのボタンを少し外して、シャツを軽く捲りながら、上からスマホを翳した。
ほんの少し、谷間が見えるだけ。
カシャッと鳴ったスマホで憂太に送信する。
既読になったのを見て、すぐに削除した。
"保存出来てない!"ときたが、既読スルーした。
寮から出て学校に向かう。
「何してるんだろ……」
顔の熱を逃がすように息を零す。
「どうしたんだよ」
「あ、真希。おはよ」
後ろから声をかけられ、真希も挨拶を返してくれる。
その後ろから来たパンダと棘にも挨拶をし、「なんでもない」と答えた。
すぐに私のスマホが鳴って、通話ボタンをタップする。
「ありがとう。千景も頑張ってね」
「……うん……ありがとう」
スピーカーにするとみんなも憂太に「頑張れ」と声をかけていた。