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呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第7章 どこにいても


昼休み、お昼を食べて中庭でボーッとしていると、声をかけられた。

「千景ー、どうしたの?」

振り向くと、長身で白髪で、目元に包帯を巻いた、怪しいイケメンが近づいてくる。
ふいっと顔を戻し、俯いた。

「憂太いなくて、寂しい?」

大きな手がポンポンと頭の上に置かれた。
コクッと頷くと、隣に座って肩を抱かれる。
――近い……。

「僕が憂太の代わり、してあげよっか?」

何を言ってるんだ、この教師は。
誰も、憂太の代わりになんて、なれるはずない。
憂太は憂太だけ。

意味がわからずに答えないままでいると、肩にあった手に頭を引き寄せられ、額の近くに何かが触れた。
柔らかくて、ちゅっと音がするもの。

「憂太とは、どんなことしてるの?えっちしてる?ダメだよ〜。不純異性交遊は」

「校則なんですか?それと、教師が生徒にキスするのはいいんですか?」

「痛いとこ突いてくるね〜。そんな校則はないよ。今のキスは見逃して?可愛さ余って?みたいなもんだからさ」

悟はずっと、意味のわからないことを言っている。
サラッとセクハラをかましてくるところ、本当に教師とは思えない。

返事をせずに睨んでいると、「まさか……もうしてるの?」と覗き込んでくる。
ふいっと顔を逸らして、未だにメラメラと燃える太陽を見上げた。

眩しさに目を瞑って、憂太を思い浮かべる。
思わず、「憂太……」と呟いていた。

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