第6章 気持ち
ムスッと膨れながら手当てを受ける。
憂太はおどおどしながら、絆創膏を貼っていた。
「ほんとごめんね!千景もリカちゃんも悪くないんだ。僕のせい……」
私、ただ憂太に擦り寄っただけなのに……。
今までは擦り寄るどころか、あんなことまでしていても、リカちゃんが出てくることはなかったのに。
リカちゃん相手にやり返すことも出来ず、ただ殴られただけだった。
「たぶん、僕が嫉妬で荒れてたから……」
そこまで荒れているように見えなかったけど……。
だが、憂太が嫉妬していたというのは、気分がいい。
もちろん、申し訳ないとは思っているけど。
何度も「ごめんね」と謝り、絆創膏を貼ったところに口付けてくる。
――憂太のせいじゃないのに……。
私が遅くに帰ってきて、恵の手を握っていたのがいけない。
リカちゃんは、憂太が傷付いていると出てくるのかな。
それなら、私が憂太を傷付けたことになる。
「私も、ごめんね。これからは気をつけるよ」
憂太は優しく微笑み、唇を触れさせる。
ふにっと軽く押し付けて、唇の間に軽く舌を押し込んだ。
すぐに唇を開いて、その舌を受け入れる。
優しくぬるぬると絡んで、舌裏を擽り、歯列をなぞる。
上顎を舌先で撫でながら離れていった。
「ふっ。えっちな顔なっちゃった」
頬を撫で、その手はそのまま背中に回る。
ぎゅっと抱き締められて、幸福に包まれた。