• テキストサイズ

呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第6章 気持ち


「なぁ俺……殴られたりしねぇ?」

空も暗くなり、私を寮の部屋まで送ってくれる恵。
――私の方が年上なのにな……。

「誰に?」

「誰って……乙骨先輩だろ」

ありえないことすぎて、吹き出してしまった。
あんなに優しい人が恵を殴るわけない。
弟だと知っているし。

「大丈夫だよ」と手を引いていく。

寮の建物が見えてくると、入り口に人影があった。
近づいてくると、憂太だと気づく。

「おかえり。遅かったね」

「ただいま。ごめんね」

憂太の視線が下を向く。
その先には、恵と繋いだ手があった。
――つい、そこまま来てしまった。

繋いでいる方の肩に触れ、下りていく。
自然と恵とは手が離れて、私の手を握るのは憂太の手に変わった。

「伏黒くん。次は、もう少し早い時間に千景を返してね」

「は、はい……すみません」

慌てて憂太に、「私からお願いしたの!」と、恵を庇う。

憂太に連れられて、寮に入っていく。
少し、ピリピリしていた。

/ 80ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp