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呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第6章 気持ち


目的地の最寄り駅につき、電車を降りる。
病院に着くと、恵は病室を目指した。
ただ黙って、その後をついていく。

病室に入り、横たわったままの津美紀ちゃんを見つめた。

恵は持ってきた花を花瓶に差し、椅子に座る。
きっと不安だろう。
いつ目覚めるかもわからないのだ。
たった2人だけで生きてきたのに、突然1人になって……。

いや、今は私もいるし、悟だっている。

揺れているのは、私の方だった。
窓から差した光が影を作り、ゆらゆらと揺れる。

「……千景。お前……その影なんだ?」

気づいた恵が聞いてくる。

「ごめん……術式の関係で、影が感情に左右されちゃうの」

「いや、謝る必要はねぇけど……"不安定"ってことか?」

頷くと、恵は黙り込んだ。
辛いのは恵なのに、私は何をしてるんだろう。

しばらく静かな病室で、3人で過ごした。

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