• テキストサイズ

呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第6章 気持ち


放課後、街で買い物をしていると、ツンツンした黒い頭を見つけた。
走って近付き、声をかける。

「恵!どこか行くの?」

「あぁ、千景か。津美紀のとこ行く」

津美紀って――恵のお義姉さんだよね。
呪われて寝たきりになってるとか……。
挨拶だけはしたことがある。

「一緒に行ってもいい?……って、図々しいよね。ごめん」

「いや。津美紀も喜ぶんじゃねぇか?」

恵の意外な返答に驚きつつも、「ありがとう」と答えてついていく。

電車に乗っていると電話がかかってきたが、出ることをせずにメッセージを送る。
"恵と一緒に出掛けてる"とだけ送ると、"気をつけてね"とだけ返ってきた。

どこに行くかも言っていないのに、何も聞いてこない。
弟だということを伝えているからだろうか。

「そうだ、恵。憂太だけ、知ってるからね。私たちのこと」

「ふーん。……付き合ってんの?」

まさか、恵の口からそんなことが出るとは思わず、驚きながら頷いた。
憂太は特に"言うな"とも言っていなかったし、いいよね?

/ 80ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp